投資家にとってスピンオフとは
親会社の一部門を切り離して、子会社が設立されることに伴い、子会社の株がもらえる制度です。
過去にスピンオフされた米国株の例
スピンオフ実施親会社 | 条件 | 子会社 | 実質もらえたお金(202404現在) |
GE(旧ゼネラルエレクトリック社) | GE3株に付き1株付与 | GEHC(ヘルスケアエクノロジーズ) | 13000円/株 |
GE(現エアロスペース社) | GE4株に付き1株付与 | GEV(ベルノバ) | 18000円/株 |
MMM(スリーエム社) | MMM4株に付き1株付与 | SOLV(ソルベンタム) | 10000円/株 |
投資家へのメリット
「子会社の株がもらえること」
「親会社の株価が上昇するのではないかと言う期待感が持てること」
子会社の株がもらえることについてですが、短期的には売り。長期的にはホールドが吉だと考えます。
企業側のメリットで述べますが、親会社がスピンオフするということは、親会社が事業を分離するということ。
今儲かりそうな新事業にコミットするためのコーポレートアクションであるため、分離する側の子会社株は短期で、下がり傾向となります。しかし良い会社の株は、長い時間をかければ必ずといっていいほど株価は上昇するからです。自身の投資手法を考えて、売りか、ホールドを判断しましょう。
個人的には、子会社株を売って、得た資金で親会社の株を買い付ける人もいますが、それも良案だなと感じます。
企業側のメリット
企業の組織再編手法の1つであるスピンオフは
新企業と元企業の資本関係を保ち企業価値が低下しないことが特徴です。
「親会社の中核事業に専念できること」
「資本独立による資金調達の容易化」
「企業価値の向上」
を期待し、行われます。
似たようなビジネス用語である、スピンアウト カーブアウトとは異なりますので注意しましょう。
まとめ
投資家にとってスピンオフは臨時収入のようなものであり、短期的には売りが良案であることをお伝えしました。
また、一般口座へ移動してしまうので、年間20万円以上の利益が発生した時、確定申告が必要となります。
そのへんは注意しましょう。
それでは!
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